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韓国政府「ワクチン供給、これ以上心配する必要ない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.24 14:30
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米国製薬会社モデルナ社の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチン5万5000回分が来週初めに韓国に到着する。これに先立ち、韓米会談の際に米国政府が約束した国軍将兵55万人分とは別に韓国政府がモデルナ社と直接契約した物量だ。

◆当局「モデルナ物量確保…ワクチン需給に問題ない」

 
中央災難(災害)安全対策本部(中央対策本部)は24日のブリーフィングで、モデルナワクチン5万5000回分が今月31日に韓国に到着すると明らかにした。今回の物量は政府が直越契約した4000万回分の一部だ。モデルナ社はこれに先立ち、昨年12月31日に韓国と2000万人分の供給契約を締結した事実を伝え、5月に1回目の供給を行うと発表したことがある。ただし、中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は「(モデルナワクチンが国内に入ってきてから)食品医薬品安全処の許可などを経なければならず、使用までには時間がかかる」と説明した。食品医薬品安全処は今月21日に最終点検委員会を開いて臨床試験の最終結果報告書を提出する条件で品目許可を決めた。

防疫当局は今回の追加物量の確保でワクチン需給に問題はないという立場を強調した。孫班長は「6月末までに1832万回分のワクチン供給を確保している状態だ。これに加えてモデルナ5万5000回分と米国から提供される国軍将兵55万人分など、追加供給が続いている」とし「供給問題はこれ以上心配する必要がない事案」と話した。ただし、米国政府が約束した国軍55万人分に関しては、どのワクチンがいつ入ってくるのか後続実務協議を通じて議論していかなければならないと付け加えた。

◆ワクチンスワップ議論なく…サムスンバイオロジクス委託生産「ただ包装するだけではない」

中央対策本部はこの日、韓米ワクチンパートナーシップの結果に対する追加的な説明も行った。特に孫班長は、今回の訪米アジェンダに「ワクチンスワップ」問題が入らなかった理由について「米国の支援を必要とする世界各国の劣悪な状況を照らしてみたとき、韓国は防疫管理が安定した国」とし「米国がワクチン確保が劣悪な南半球やアフリカなどをまず考慮したようだ」と話した。続いてワクチンスワップ議論は追加的に行われてはいないとし、「スワップではないが、韓国軍55万人にワクチンを提供するのは異例の決定」と説明した。

また、サムスンバイオロジクスがモデルナワクチンの委託生産を担当することになったことに関連し、製剤(DP)契約だからといって技術移転がないわけではない話した。孫班長は「製剤過程なので技術移転自体が一切ないかのように報道されているが、医薬品の製剤は単に包装して密封する過程ではない。工程過程の中間で品質検査をしなければならない敏感な工程」と説明した。あわせて「高度な技術を要求する過程で、これができる国は多くない。効能をテストする過程でmRNAワクチンに対する包括的な理解度が高まる」と付け加えた。

一方、韓国政府は現在最も重要なのは高齢層のワクチン接種率を上げることだと強調した。防疫当局は6月末までに接種を受けなかった高齢層の場合、10~11月に接種を受けることになるとし、相当時間、生活上の制約と感染に対する不安を抱えなくてはならなくなると話した。防疫当局は接種率を上げるためのインセンティブ方案を週内に発表すると予告した。

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