韓米首脳、ワクチン同盟宣言か…米国「ワクチン支援国は未定」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.20 08:26
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が19日、バイデン米大統領との初めての首脳会談に向けて出国した。韓国政府は「新型コロナワクチン外交」の成果を最優先とし、首脳会談の結果の共同声明にはインド太平洋地域レベルで両国がワクチン生産・供給に関連して協力できる案が盛り込まれると予想される。国内の世論は文大統領が米国からどれほどのワクチンを確保できるかに注目している。しかし外交関係者らはこうした具体的な内容を共同声明に入れるのは難しいという見方が多い。ワクチンは基本的に民間の領域であるうえ、通常の「共同声明の言語」として考えにくいからだ。
ある外交筋は「米国が一方的にワクチンを与えて韓国が受ける形式は協力でない」とし「首脳間の協議の結果にはそれよりも大きな枠組み、より広い範囲と多国的の側面で新型コロナ対応のために両国が協力するという前提を中心に文案が出る可能性が高い」という見方を示した。両国間を越えてインド太平洋域内およびグローバルレベルで韓米がワクチン先導国として共にできる役割を規定し、これに基づいて韓国に対するワクチン支援が行われる形になるということだ。
実際、米ホワイトハウス国家安保会議(NSC)のカート・キャンベル・インド太平洋調整官は18日、聯合ニュースのインタビューで、「ワクチンスワップ」は可能なのかという質問に対し、「両首脳は韓国の新型コロナ対応を米国が支援する案を議論するだろう」とし「ワクチン生産拡大、多国間の枠組みを通じた協力を議論するとみられる」と述べた。韓国をアジアのワクチン供給ハブにすることについて尋ねると、「我々は全世界でワクチン製造と配布を増やせるよう広範囲の選択肢を模索している」とし「グローバル供給強化のために協力しなければいけない」と答えた。