韓経:「ワクチン開発しても海外にみな奪われる」…韓国バイオ企業の不満、相当蓄積(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.18 10:10
韓国バイオ会社が開発した新型コロナウイルス(新型肺炎)ワクチンが韓国内ではなく海外に先に供給されるのではないかという懸念が出ている。数千億ウォンに達する臨床資金が不足した国内バイオベンチャーが、資金支援を条件に海外製薬会社などにワクチンを真っ先に供給することで契約を結んでいるからだ。このため、国産ワクチンまで海外に奪われるのではないかという指摘が出ている。
17日、韓国バイオ業界によると、臨床第I相と第II相を進めている韓国コロナワクチン開発会社はSKバイオサイエンス、ジェネクシン、EUバイオロジクス、ジーンワン・ライフ・サイエンス、セルリードなど5社だ。このうち韓国政府と先行購入契約を締結した会社は1社もない。政府は予算が不足しているうえ、特定企業に対する特恵論争につながりかねないとの懸念で全面的な支援をするのが難しいという立場だ。