防疫模範国、安心していたところワクチン接種率1%…台湾・ベトナム“非常事態”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.18 08:40
アジアの「防疫模範国」と呼ばれた台湾とベトナムの新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の防疫状況が尋常ではない。最近、新型コロナの一日新規感染者200人前後が一気に出てきながらだ。反面、別の模範国シンガポールは比較的安定的に管理中だ。シンガポールの新型コロナワクチン接種率は台湾・ベトナムに比べてはるかに高い。結局、ワクチンなしで新型コロナを捉えるには限界があるという指摘だ。
国際統計サイト「Worldometer」によると、台湾の新型コロナ新規感染者は16日基準で207人で、累積感染者は1682人になった。歴代最多だ。台湾は今月初めまで新規感染者と10人前後で管理してきた。だが、12日に20人を越えると15日には185人に増えた。防疫模範国・台湾の人々の衝撃は大きかった。生活必需品の買い占め現象まで続くほどだった。
このような新規感染者の増加は低いワクチン接種率と無関係ではないとの分析が出ている。台湾の人口比接種率は0.78%(5月14日基準、Our World in Data)水準だ。現在1%に至っていない。さらに台湾は新型コロナに一度かかった自然免疫力もきわめて低調だ。そのために封鎖措置を解除すればいつでもウイルス拡大につながりかねない環境だ。結局、台湾は人口が密集した首都・台北など都市の新型コロナウイルス(新型肺炎)警戒水準を再び高めた。室内5人以上、室外10人以上の集まりを禁止した。また、映画館など一部の複合施設も2週間営業を中断させた。