行こう! 流通を超え総合グループへ…辛東彬ロッテ会長、新事業強化
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.17 11:01
日本と韓国を行き来しながら「シャトル経営」を行っているロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長が、流通だけでなく化学や建設、食品など韓国国内の事業所を訪れながら現場経営を継続している。辛会長は先月10日に日本から帰国して2週間の隔離期間を終えた。
ロッテグループが16日に明らかにしたところによると、辛会長は15日に仁川(インチョン)の南洞(ナムドン)工業団地のロッテ精密化学仁川工場を探した。ここは韓国唯一の食医薬用セルロース誘導体生産工場で、最近増設作業を終え商業生産を控えている。セルロース誘導体は植物性パルプを原料にした科学素材だ。この工場では植物性医薬コーティングとカプセル原料である「エニーコート」と、代替肉に肉類固有の食感を出させる添加剤「エニーエディ」を生産する。工場が本格稼動すればロッテ精密化学のセルロース誘導体生産量は8000トンから1万トンに拡大する。ロッテ精密化学は追加投資を通じて来年上半期までに1万2000トンに生産を拡大する予定だ。ロッテ精密化学はグリーン素材に事業領域を拡大し、昨年1兆2000億ウォンだった売り上げを2030年に5兆ウォンに引き上げる方針だ。