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「そのお金なら4億人にワクチン接種」…インドを憤らせたモディ官邸の新築

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.10 08:22
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インドの新型肺炎の拡大がナレンドラ・モディ首相が推進中の大規模の官公庁新築事業に飛び火しているとCNNが9日、報じた。国家的危機の中で財源をとんでもないことに注ぎ込んでいるという批判があふれながらだ。

問題の事業は2019年9月発表された「セントラルビスタ」再開発事業で、18億ドル(約2000億円)規模の巨大な建設プロジェクトだ。

 
15エーカー(約6万702平方メートル)の面積に議会議事堂など10棟の建物が建てられる予定だが、その中にはモディ首相の新しい官邸もある。これを受け、インドでは「国民でない指導者のための建築的虚栄心に満ちたプロジェクト」という評価が出ている。

CNNは「セントラルビスタ再開発は費用が高く環境的に無責任で、文化遺産を脅かすプロジェクトと評価されている」と伝えた。

このような批判は最近、新型コロナ感染者が急増してさらに強まった。

9日、インドの保健家族福祉省によると、午前基準で一日新規感染者数は40万3738人になった。一日新規感染者数は6日から4日連続で40万人台を記録中だ。一日死亡者数も4092人で、2日連続で4000人台となっている。これでインドの累積感染者数は2229万人、累積死亡者数は24万2362人に達した。

このような国家的災難の時、他の地域で進められている建設プロジェクトは中止されているが、唯一セントラルビスタの建設は「必須事業」として継続することにして民心の怒りがより高まっている。

CNNは「インドが独立75周年を記念する来年末以前に議会建物を完成するための措置とみられる」と伝えた。

インド第一野党である国民会議党のラフル・ガンジー議員は「建設プロジェクトに投じる費用はインド人4億5000万人にワクチンを接種し、または酸素シリンダー1000万個を買える資金」と指摘した。

下院議員兼作家であるシャシ・タルール氏もCNNに「こんなに莫大な費用を投じるプロジェクトがなぜコロナによって国が封鎖されて経済がさまよっている今進められるのか」と嘆いた。

最近、インド市民2人は工事を中止することを求めてデリー高裁に訴訟を提起したこともある。また、前職公務員60人で構成されたある団体もモディ首相に抗議の書簡を送った。彼らは「撤去のために指定された建物は建築的価値がある」とし、「セントラルビスタプロジェクトがこの地域の文化遺産を『後戻りできない』ように破壊するだろう」と主張した。

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    2021.05.10 08:22
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    シャシ・タルール氏[中央フォト]
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