米国が特許権開放しても「山越えて山」…韓国、コピーワクチン接種まで少なくとも1年(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.07 10:30
米国ジョー・バイデン大統領が5日(現地時刻)、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチン知的財産権免除を支持して世界的な関心が集中している。世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は「聡明なリーダーシップを見せた」とし、直ちに歓迎声明を出した。中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は6日の会見で「世界のワクチン不足状況で、知的財産権問題は検討する必要があった重要な懸案」としながら「技術公開範囲などが重要論題になるだろう」と話した。知的財産権が免除されれば数カ月以内に国内で生産して使ったり、アジア・アフリカに送ったりするというバラ色の見通しが出てくる。だが、韓国企業が生産に続いて国際的な検証を経て接種に進むまでには少なくとも1年以上はかかるという見通しが出ている。
米国が特許権免除を推進するワクチンはmRNA方式のファイザー・モデルナ製品だと推定される。あるワクチン専門家は「世界のワクチン飢謹を解決するためには、他の製品に比べて生産期間が短く相対的に難しくないほうがよいが、この2つのワクチンが適している」と話した。韓国政府や製薬業界は「越えなければならない山は一つや二つではない」と話す。知的財産権は世界貿易機関(WTO)の「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS)」で保護されている。これを開放してこそ生産量を大幅に増やしてワクチン貧困国に送ることができる。