98%輸入の車載用半導体MCU、韓国で初めて開発・販売
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.06 09:39
今年に入って車載用半導体不足が深刻な中、韓国産の車載用マイクロコントローラー(MCU)が初めて市場に登場した。車載用MCUは韓国国内の全体物量の97-98%を輸入に依存している半導体だ。現代モービスも国産MCUの搭載を検討し始めた。
業界によると、国内半導体設計専門会社(ファブレス)テレチップスが最近独自開発した車載用MCUを販売したという。32ナノメートル(nm、10億分の1メートル)工程で設計・開発し、サムスン電子の委託生産施設(ファウンドリー)を通じて先月から試験生産した。ブレーキ・変速機など主要部品に入るMCUは、人の生命に直結するため高い信頼性が要求される。氷点下40度の環境など厳しい信頼性テストが必要だが、市場供給価格は概して5万ウォン(約4850円)以下だ。オランダのNXP、ドイツのインフィニオン、日本のルネサスなど世界的にも10社未満の企業が寡占形態で供給してきた。サムスン電子は参入障壁が高い車載用半導体を直接開発するよりも、中小ファブレスを通じたう回的な支援を選択したとみられる。