<チャイナインサイト>中国の対北朝鮮役割を過大評価…中朝間の不信を活用すべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.05 14:49
結局、すべての国際関係がそうであるように、中朝関係は国家利益を基盤とし、戦略的選択と対応という相互作用を通じて戦略利益を共有する共生関係を構成している。歴史的に中国の対北朝鮮政策決定には国家アイデンティティ、地政戦略的価値、影響力維持の要因が作用した。北朝鮮の対応は「自主」のアイデンティティ、依存と拒否、協力と離脱の形態で表れる。
この6つの要因が相互作用するゲーム構造には「朝鮮半島の安定」と「北朝鮮体制の維持」のための戦略利益を共有する「共生の空間」がある。こうした点で我々は中朝関係を同盟や「伝統的友情」という枠にはめようとする慣性から抜け出す必要がある。脱冷戦で弱まった北朝鮮の戦略価値は、2008年のグローバル金融危機以降、その重要性を回復した。