【コラム】あの年の夏のように…崖っぷちの北朝鮮「主体経済」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.27 14:37
予定されていた破局だったが、あまりにも早く来てしまった。自力更生と正面突破を掲げたスローガンのインクがまだ乾かないうちに赤い旗は降ろされた。進撃のラッパの音の代わりに政策路線と軌道の修正という声が聞こえてくる。金正恩(キム・ジョンウン)式経済戦略の失敗を自認する現場になってしまった労働党第7期第6回全員会議のことだ。19日に平壌(ピョンヤン)の労働党本部庁舎で開かれた会議の決定書には「計画されていた国家経済の成長目標が甚だしく未達となり、人民生活が向上しない結果がもたらされた」という内容があった。
今年10月の労働党創建75周年を「勝利者の大祝典」にしようと宣伝扇動に拍車を加えたのはわずか数日前だが、突然、雰囲気が変わった。北朝鮮としては何よりも「首領無誤謬」の原則に致命打を受けたのが大きい。党の幹部と経済官僚が一斉に「私の責任です」という言葉を繰り返しているが、金正恩委員長のリーダーシップが傷ついた。来年1月の労働党第8回大会開催を伝えて手綱を引く姿だが、状況は厳しい。