韓国人女性バイオリニスト、「アジア女性差別? やり過ごさない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.04 16:51
率直で直接的だ。バイオリニストのチョ・ジンジュ(33)の文章はその演奏ほどためらいがない。例を挙げるとこんな部分だ。「ジンジュさんはよくやっているけど韓国人が好むスタイルではないですよ」という話を聞いて彼女はこうした考えを書いた。「ただ髪を脱色して、無作法な話し方で隣の席の社長のセクハラを攻撃し、胸の谷間が露出するのを恐れない私の主体的表出方式を恐れるものだ。そうだ。私は彼らが恐れていると考える」。ここでチョ・ジンジュは従順なアジア女性像に異議を唱え、西洋で多く体験した差別的視線を思い出して憤怒する。「彼の無意識を心から嫌悪する。100年が過ぎても、彼は私を理解できないだろう」。
チョ・ジンジュは幼いころからバイオリンをしており、米国に留学して世界的権威のコンクールで優勝した演奏者だ。2014年に最高権威のバイオリン大会のひとつであるインディアナポリス国際コンクールで優勝し、その前の2006年には17歳でモントリオール国際コンクール1位になった。現在はカナダのモントリオールにあるマギル大学の副教授として世界各地で演奏している。