国際社会は輸出禁止したが…輸出加工区設置で食い違う北朝鮮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.29 15:37
国際社会の対北朝鮮制裁で対外輸出が禁止されている北朝鮮が、中国との国境地域に輸出特区を設置したと、北朝鮮メディアが29日、明らかにした。
北朝鮮官営朝鮮中央通信などがこの日、「最高人民会議常任委員会が24日、咸鏡北道茂山郡(ハムギョンブクド・ムサングン)セゴル里の一部地域に茂山輸出加工区を設置する」とし、「茂山輸出加工区には、朝鮮民主主義人民共和国の主権が行使されている」と報じた。輸出加工区とは、輸出促進のための一種の特区だ。北朝鮮は「内閣と該当機関は、同政令を執行するための実務的な対策を立てる」としたが、具体的な輸出加工区の運営方案などは公開しなかった。ただ、茂山が中朝国境地域で、鉄鉱石、石炭など代表的な鉱物の産地という点から、中国から原材料を取り寄せて再加工する方式(OEM)、または鉱物加工施設を運営するのではないかという見方が多い。