【コラム】ワクチン、解消されない疑問=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.27 16:24
韓国政府のワクチン導入TF(タスクフォース)は今月初め、ファイザーにワクチンをもう少し早く多く送ってほしいと要請した。ファイザーから「我々は科学をするのであり、外交をするのではない」という冷たい返答があった。紆余曲折の末、政府は23日、ファイザーと「下半期200万人分」を追加契約したと発表した。しかし7月から本格的に入ってくるのか、少しずつ入ってきて年末に集中するのかは明らかでない。「不確実性が高い状態なので必要な量が到着するまでは断言できない」(金宇柱高麗大教授)。
昨年末、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がモデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)と電話をして確保したという「5月の2000万人分」は不透明だ。洪楠基(ホン・ナムギ)首相代行が「下半期に入ってくる」と述べたが、決まったことは何もない。米国の3回目の接種でワクチンの確保がさらに難しくなった。バンセルCEOは「米国に5月に1億回分、7月に1億回分をまず供給する」と発表した。それでもモデルナのワクチンは手が届かないところにあるのではない。すでに36カ国が接種中だ。韓国があらかじめ契約しなかっただけだ。