韓経:文大統領、脱原発・炭素削減を同時に?…炭素中立の加速化に経済界が懸念
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.23 08:47
文在寅(ムン・ジェイン)政府が推進する「炭素中立」の加速化に対して経済界から懸念の声が高まっている。文在寅大統領が22日、世界気候首脳会議(サミット)で約束した「2030温室効果ガス削減目標(NDC)」の追加引き上げと海外石炭発電輸出に対する政府開発援助の中止が発電産業の生態系を脅かして電気料金の上昇など副作用をもたらすという批判が出ている。政府がNDCの引き上げなどがもたらす副作用もまだきちんと把握できない中で「押し通し」で推進されるのではないかという観測が提起される。
環境部関係者はこの日、気候サミットに関連して政府ソウル庁舎で開かれた政府部署合同ブリーフィングでNDCの引き上げについて「国家経済や社会に及ぼす影響に対する資料はない」と明らかにした。この関係者は「NDCは国家全体に影響を及ぼすので、引き上げの水準に対して十分な検討が必要だ」として「まもなく発足する炭素中立委員会が企業、市民団体などすべての利害関係者を含む協議計画を打ち出すだろう」と話した。