【時視各角】「土着倭寇」の大声を張り上げている時が良かった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.23 07:58
退任7カ月を残してジョージ・W・ブッシュ米大統領はイラク戦の時にあまりにも好戦的な言葉を駆使したことを悔やんだ。「やれるものならかかってこい」 「(ビン・ラディンを)生かそうが殺そうが連れてこい」と言ったような乱暴な言葉が、自身を「戦争を渇望する人」に映るようにしたというのだ。「少し違った修辞を使っていたなら、国民の分裂や国際社会の誤解は減っていたかもしれない」と述べたが、時すでに遅し、だった。ブッシュ氏をインタビューした英国日刊紙タイムズは「タカがハト語を喋っている」と嫌味たっぷりのタイトルをつけた。
日本政府に対する慰安婦損害賠償訴訟却下判決で文在寅(ムン・ジェイン)大統領の頭の中は複雑になった。外交的負担は軽減することになったが、被害おばあさんや反日感情のことを考えると悩みが深くならざるを得ない。何より韓日問題をめぐって話してきた性急な言葉をどう収拾するか頭が痛いはずだ。文大統領の「反日メッセージ」程度は就任後ずっと「クレッシェンド」(徐々に強く)だった。2017年光復節(解放記念日)の時は「韓日関係の障害物は日本の歴史認識」と叱責し、翌年の三一節(独立運動記念日)の時には「反倫理的人権犯罪」という言葉が動員された。日本が半導体素材輸出規制カードを切ると「もう二度と日本に負けない」と言いながら激昂した。こうした「タカ語」は任期後半に「ハト語」に急旋回した。今年初めの新年会見では、慰安婦被害者に勝訴判決を下した1次判決に対して「困惑している」と吐露すると、三一節の時は「過去に足を引っ張られていてはいけない」と話した。