【時視各角】21世紀「抗日政府」の責務=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.25 11:04
尋常に渡したが尋常でない写真だといった。14日に青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)がメディアに提供した、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が離任する富田浩司駐韓日本大使と並んで立った姿(写真)のことだ。元国家安保室第1次長の趙太庸(チョ・テヨン)国民の力議員が「あれほど大きく写真を出したことはなかった」と言ったが、実際にそうだった。韓国大統領が離任する日本の大使に会ったという記事は20世紀に、それもテキストで検索される。1990年3月に「盧泰愚(ノ・テウ)大統領が梁井新一大使の離任のあいさつを受け、修交勲章光化章を授与した」という程度だ。
今回は文大統領の肉声も公開した。「韓日両国は最も近い隣国であり、北東アジアと世界平和繁栄のために共に進むべき最も重要なパートナーだ。建設的で未来志向的な関係を早期に復元していく必要がある」。
長い間の慣行を破ったのは青瓦台の意図だったに違いない。趙議員は「日本政府にずっと送るラブコール」と解釈した。そうであるようだ。文大統領の18日の新年記者会見での発言も似ていた。慰安婦被害者が日本政府を相手に提起した訴訟でソウル中央地裁が国際慣習法上の国家免除(主権免除)原則を適用せず原告勝訴判決を出したことについて「率直にやや困惑しているのが事実」とし、裁判所を批判した(反発した日本政府に向けたのではない)。現政権が形骸化した2015年の韓日慰安婦合意について「韓国政府はその合意が両国間の公式的な合意だったという事実を認める」と述べた。