韓国政府が今年上半期１２００万人に対する新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）ワクチン１次接種目標を達成するために多角的な対策を講じていると２０日、明らかにした。

中央事故収拾本部の孫映レ（ソン・ヨンレ）社会戦略班長はこの日、「高齢層、感染脆弱施設、社会必須人材など１２００万人に対して、６月末までに１回目の接種を完了することが目標」とし「この目標に沿ってワクチンを確保し、接種を滞りなく進めるために総力を挙げる」と話した。

孫班長はまた「今月までにまず３００万人に接種することを目標に、各地域の接種センターを増やして接種ペースを速めている」とし「１２００万人に対する１次接種が行われれば、重症への進行がおさえられて致命率が低下し、その後からはある程度余裕のある対応が可能になる」と説明した。

特に、政府は現在確保した７９００万人分ワクチンの以外に追加物量を確保し、すでに確保したワクチン物量を最大限早く導入するなど対策を練っている。

孫班長は「（保健福祉部）長官をはじめ、多数の関係者がワクチンメーカーとリレー協議を行い、ワクチンの早期導入と追加確保のために努力しているところ」としながら「一定部分成果が現れる可能性があるが、決まったら発表する」と話した。

続いて孫班長は「現在７９００万人分を確保しているので、支障なく導入されれば今年の物量総量には大きな問題がない。上半期の早期導入を優先順位に置いている」と付け加えた。最近「ブースターショット」（３回目の接種）等、ワクチン物量確保が非常事態に陥った状況についても孫班長は来年の契約部分の追加についても検討中だと伝えた。

また、ワクチン物量が不足して政府の上半期の目標を達成できないという懸念が出ていることについても孫班長は合理的ではないとの立場を明らかにした。孫班長は「メディアはさまざまな懸念と可能性が提示することができるが、政府が数回発表した目標を推定を基に繰り返し否定するのは合理的ではない」とし「防疫次元でも大きな助けならないと考える」と話した。

孫班長は「２カ月過ぎれば政府が約束した通り１２００万人に対する１回目の接種が実現されるかどうか確認することができると判断する」と説明した。