ベクターワクチン退出の兆しに…危機に立たされた韓国「集団免疫の再調整を」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.16 11:28
アストラゼネカ(AZ)の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチンに続き、ヤンセン製ワクチン発の血栓論議に全世界が騒いでいる。相次いだ突発の悪材料にアストラ製とヤンセン製などウイルスベクター(伝達体)方式のワクチンが退出の危機に追い込まれた。反面、比較的に安全性が担保されたファイザー製・モデルナ製への需要が集まり、ワクチン供給難が加速化するだろうという懸念の声があがる。
15日外信によると、前日、米国疾病予防管理センター(CDC)の諮問機構が緊急会議を開いてヤンセン製ワクチンの安全性問題を検討したが、資料がさらに必要だとして判断を見送り、世界各国に赤信号が灯った。アストラ製ワクチンをめぐる論議の時とは違い、今回の論議はウイルスベクター方式のワクチン全体に対する不信に広がっている。偶然にもアストラ製とヤンセン製ワクチンと全く同じプラットホーム(生産方式)と開発方式が問題を起こすのではないか疑うのだ。ロイター通信は、イタリアのメディアを引用して欧州連合(EU)執行委員会がアストラ製とヤンセン製のワクチン使用契約を来年更新しないことにしたと報じた。英国ガーディアンによると、オーストラリア保健省も「これ以上アデノウイルスワクチンを購入する意向がない」と明らかにした。