【時視各角】民主党だけが知らなかった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.12 16:02
歴史は時折、人間が全く予想できない形で自身の均衡を合わせる。2011年に呉世勲(オ・セフン)市長は給食無償化をめぐる住民投票が不成立に終わると、ソウル市長職を辞任し、保守没落の信号弾となった。補欠選挙で当選した朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は3選し、ソウル市を進歩色に染めた。その朴元淳前市長がセクハラ疑惑で自殺したことで10年ぶりに突発的な補欠選挙が行われ、今回当選した市長が故朴前市長の前任者という事実は漫画のようなシナリオだ。
今回の4・7補欠選挙での民主党の惨敗が進歩没落のオープニングだと断定するのは早いかもしれない。しかしそのように推定できる兆候は多い。民主党が有権者のレッドカードを受けた根本的な原因は、自分たちが絶対善だという自己陶酔に陥り、あまりにも傲慢だったからだ。2016年の総選挙から4回連続で全国単位の選挙で勝利すると、ついに自分たちの千年王国が到来したものと錯覚した。党の体質はかつて筋肉質だったが、今ではぜい肉がかなり付いている。