【コラム】「文在寅プロダクション」の最後のシナリオ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.12 14:34
4・7再・補欠選挙に惨敗した翌日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の立場は3つの文だけだった。「国民の叱責を重く受け止める。より低い姿勢で、より重い責任感で国政に臨む。コロナ克服、経済回復、民生安定、不動産腐敗清算など国民の切実な要求を実現することにまい進する」。
常套語のうち、一つ目につくのは不動産「腐敗」清算だった。先月、LH(韓国土地住宅公社)投機疑惑が手のほどこしようもなく拡大すると、文大統領は不動産積弊清算を云々しながら李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政権と結びつけようとした。現政権の初期ならまだ通用したのだろうが、4年間も繰り返されると積弊の効力も弱まり、「今はお前たちが積弊だ」というブーメランも少なくない。この日に登場した不動産腐敗清算は現場で突然変わった急造の台本のようだった。