【コラム】米中デカップリング後…サプライチェーン世界化退潮し地域ブロック化進行(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.06 11:27
先月18~19日アンカレジで開かれた米中高官級会談で双方が行った険悪な舌戦は米中関係の現住所を見せる。米国は中国の行動がルールに基づいた国際秩序を押し崩していると火ぶたを切った。中国は米国がむしろ国家安保概念を乱用して国際貿易の未来を威嚇しているとして真っ向から対立した。米国がウイグル、チベット、香港など敏感な問題を取り上げると中国は内政干渉だとして激しく反発した。両国のデカップリング(脱同調化)が全方向に広がっている。
米中デカップリングは2010年代半ばに中国政府が攻勢的な産業政策と外交・安保政策を展開し始めて本格化した。当時のトランプ大統領は2017年12月に発表した国家安全保障戦略報告書で中国を米国の安保と世界秩序を脅かす競争者と考えると公式に宣言した。その後中国企業に対する各種制裁措置が取られ両国関係は急速に亀裂が入り始めた。