주요 기사 바로가기

【コラム】雷乞食たちの不動産ブルー=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.14 11:20
0
最近結婚した若い夫婦が「必死になって家から買った」と話した。彼らが聞かせてくれた持ち家購入のストーリーはアドベンチャーのようだった。10万倍に達したという新婚夫婦住宅請約競争率、驚くべき競争を突破して当選した人の中には資金不足で放棄したエピソードなど、若い層の持ち家購入をめぐる話は長かった。彼らも結局国が半額で提供するという夢のような新婚夫婦住宅請約は「前世で国を3回ぐらい救わなければならないこと」としながら国を救えなかった前世のせいにしてあきらめたという。そしてただ「インソウル」というひとつの目標だけで駆け続け、ついにソウルの境界内に古ぼけた小さなマンションを確保するのに成功した。

安いマンションを求めて三千里を歩き回り、可能なあらゆる融資を受け、両親の老後資金まで一部をはたいたという。その上で新居の家財道具のようなものはすべてあきらめた。今後稼ぐお金はすべて銀行のお金。それこそ最低生計費で暮らさなければならないため、各自自分が使っていた物で新婚生活を始めたという。これに対し、私なりに慎重に「うちにはあまっている生活道具がある…」と話すと、とても喜んでわが家に来ていろいろ持っていった。。

 
これを見る心は痛かった。人の暮らしで必要のないぜいたく品と若干不相応な生活をしてみるのはほとんどが一生で結婚する時に1回ぐらいしてみることだ。ところがこの若者たちにはそんな小さなぜいたくさえも許されなかった。彼らが新居で中古品を使いながらこのようにどうにか家を確保したのは住宅価格上昇のようなものを狙ったのではなく、「雷乞食」を免れるための最小限の自助策という。雷乞食? この言葉は韓国政府の住宅政策を信じて身動きがとれなくなった「持ち家貧困層」を指すものだ。

雷乞食に追いやられれば「不動産ブルー」で精神まで疲弊しかねないということだ。この新型うつ病である不動産ブルーは最近、持ち家があるかないか程度の違いはあるが、ほとんどの人が体験している。なぜあの時家を買わなかったかという後悔、高騰する伝貰保証金に対する恐怖、家族間の恨み。ここに持ち家購入を先送りした家長たちは自身の無能さに対する自責まで重なりうつ病を超え感情の破綻まで経験しているという。

こうした社会的ムードは若者たちの文化も変えた。最近の若者たちは、わずか2~3年前に熱狂していたYOLOやヒーリングを語らない。株式、ビットコイン、不動産がそれに代わった。核心は不動産だ。株式とビットコインで稼いでマンションを買うこと。それも価格が急騰する「上級地」のマンションを買うため、収益を引き上げる投資と収益計算で頭がいっぱいだということだ。

本当におかしなことだ。いまの政権は「不動産オールイン政権」と言っても過言ではない。彼らの目標は単刀直入に「高い家を持っている人々が苦痛な国を作ること」だった。家を持つ人たちは「積弊」に追いやられた。ところが人々の心は逆に回る。この政権の高位公職者から家を抱え手放すまいと持ちこたえた。人々はマンションの場所により「上級地」「下級地」に分けて、どうすれば上級地に入れるかを熱心に研究する。

今回のLH職員の土地投機問題で挙国的憤怒が起き、反政権感情まで広がるのも、いまでは重症疾患になった「不動産ブルー」の症状ではないか。大統領と首相が相次ぎ投機職員を非難し厳罰を約束したが、果たしてこの症状にこの処方が合っているだろうか。これが公企業職員のモラルハザードに対する憤怒ならばこの処方も通じるかもしれない。だがこの憤怒の核心は投機の機会さえ持てなかった不公平に対する挫折感とみられる。「なぜお前たちだけ…」の憤怒であるだろう。

この政権が望んだように持ち家のある人だけ苦痛になったとすればこうした投機が起きただろうか。高校生から株式市場に飛び込み、住宅請約で10万人と競い、持ち家がないことを国を救えなかった前世のせいにする若者たちがあふれたのだろうか。なぜ苦しくなるだろうという持ち家のある人の隊列に入ることができずにこのように国全体が大騒ぎになっているのだろうか。

「これで解雇されても土地収益が生涯の給料より多い」。LH職員が上げたというこのコメントで平凡な公企業の職員が投機屋になった理由を読み取ることになる。勤労所得が人生の安全ピンになれない時代。労働の価値が安くなってしまったこの時代に、政府が政策をひとつ出すたびに住宅価格は急上昇するので、人は自分ではなく不動産をさらに信じることになったのではないか。昔から「人は衣食足りて礼節を知る」という。まして人生の基盤が揺らぐ局面にモラルを考えていられるだろうか。いまLH職員の反省のないメッセージが飛び交うブラインドアプリをめぐり騒がしい。ところがこれこそすでに礼儀もモラルも通じなくなった不安定な私たちの現実を見せる兆候のようだ。

私はこれを「報復と烙印」政治のブーメランと考える。「家持ち富裕層」に積弊の烙印を押していじめようという憎悪政治はしばし大衆に痛快さをプレゼントしたが、国民の大多数を「雷乞食」にした。政治とは求めるものを持てるようにする環境を作るべきで、持てる者を嫌うようあおり、欲望の発現を防ぐものではならない。良い暮らしをしたい人間の欲望は川の水のようなものだ。流れる川の水を鍬(くわ)と鋤(すき)でせき止めて人に意地悪をして良いことはない。

ヤン・ソンヒ/論説委員

関連記事

最新記事

    もっと見る 0 / 0

    포토뷰어

    【コラム】雷乞食たちの不動産ブルー=韓国

    2021.03.14 11:20
    뉴스 메뉴 보기
    ヤン・ソンヒ/論説委員
    TOP