【コラム】韓国政府がバイデン氏の心を動かすには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.12 10:25
青瓦台(チョンワデ、大統領府)の願いとは裏腹に、米国バイデン政府は北朝鮮問題を急務とみていない。先月、米国務省は北朝鮮政策を「戦略的に再検討する」と宣言した。だが、期限など具体的な内容はなかった。現在、北朝鮮交渉代表席は空席で、予想候補に対するうわささえ聞こえてこない。
米国の観点から見ると、米政府が北朝鮮外交を主要外交事案とするのを迷うのは合理的だ。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が心から北朝鮮非核化を望んでいると信じる人はいない。新たに交渉をするとしても、どのような基準を持って臨むべきか誰も分からない。ジョー・バイデン大統領は2018年シンガポール米朝合意を継承する考えはないであろう。シンガポール合意文は北朝鮮が米国に無理な要求をする口実を提供しているという弱点がある。オバマ政府は6カ国協議を通した非核化を推進したが、北朝鮮は核実験を強行した。2012年北朝鮮改正憲法の序文に核保有国地位を明記することによって米国の懐柔を徹底して拒否した。