【中央時評】「選出された権力」の無慈悲な立法壟断=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.11 16:19
181:33:15。先月26日に国会本会議を通過した加徳(カドク)新空港特別法の表決結果だ。与野党が意気投合し、181票の圧倒的な賛成で可決した(反対33、棄権15)。歴史に汚点として残る最悪の国策事業を法案発議から92日で議決した。拙速もこれほどの拙速はない。法案を審議した議員らは「町内の河川工事もこのようにはしない」と言いながらも法は通過させた。口では「いけない」と言いながら、手では賛成ボタンを押した。まさにコメディーだ。
犬猿の仲だった与野党が突然に同じ考えになったのは、来月の補欠選挙勝利という至上目標のためだ。私的な利益を守るために公益を犠牲にすることを共謀したのと変わらない。公益を優先すべき職業倫理に反するものであり、憲法に背いたのだ。憲法は「国会議員は国家利益を優先し、良心に基づいて職務を行う」と規定(第46条2項)している。