【コラム】ブレーキのない権力の暴走、民主主義の危機=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.27 10:32
文在寅(ムン・ジェイン)政権の特徴は「言葉と行動が別々」だ。残念な時に吐き出した約束を平然と破棄し、後始末できないことを新たに始める。力が強くなったからと主権者である国民を軽視する傲慢な権力だ。民主主義の危機だ。
力が衰えた尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長を捕まえろとの号令が随所で聞かれる。「尹錫悦が高位公職者犯罪捜査処の捜査対象第1号」という奇怪な呪文は実際の状況になるのだろうか。尹錫悦は2人の大統領、1人の大法院長、4人の国家情報院長を縄で縛って相次ぎ獄中に送った「死に神」だった。それだけだろうか。朴槿恵(パク・クネ)政権当時国家情報院コメント操作事件の根を引き抜こうとして島流しされた「真の検事」ではなかったのか。
文大統領は「私たちの尹総長様」に対し権力に振り回されないようにしてほしいと言った。言われた通り、大統領の腹心であるチョ・グクを正照準し、チョン・ギョンシムを監獄に入れたため大逆罪人として刑場へ押し込もうとする。大統領の本心はどこにあるのだろうか。