睡眠麻酔剤のプロポフォールの常習投薬容疑で起訴された歌手フィソンが１審で懲役刑を宣告された。

大邱（テグ）地裁安東（アンドン）支部は９日の１審宣告公判で、フィソンに懲役１年執行猶予２年を宣告した。また、４０時間の社会奉仕と治療命令を下した。これに先立ち検察は１月１９日に開かれた結審公判で懲役３年を求刑した。

チョ・スンピョ判事は「被告は大衆の関心と愛情を受けており、それにともなう影響力は大きく別の模範を見せるべきなのにそうできなかった。ただ、犯行を認め慢性的な疲労とストレスにより中毒になった点を斟酌して刑を定めた」と量刑理由を説明した。

フィソンは昨年８月に麻薬類管理に関する法律違反容疑で在宅起訴された。２０１９年１２月にプロポフォールを数回投薬した容疑だ。

フィソンは裁判過程で起訴事実をほとんど認めた。フィソンにプロポフォールを販売した容疑で起訴された２人にもこれに先立ち実刑が宣告された。

これと別にフィソンは２０１１年から２０１３年初めまでソウル・江南（カンナム）一帯の皮膚科など複数の場所でプロポフォールを常習投薬した容疑を受け、２０１３年の軍服務時にプロポフォール違法投薬容疑で捜査を受けた。当時フィソンは「椎間板ヘルニアと円形脱毛症の治療目的だった。治療する過程で極少量を使ったがそこに誤解の素地があったようだ」と釈明し、無嫌疑処分を受けた。