【中央時評】火星探査船と文大統領の加徳島巡視船
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.05 11:39
火星の大地を見た。遠い地平線まで広がる、赤黒い広大な荒地だった。火星の風の音を聞いた。「ヒュッ」というかすめる短い雑音だったが、火星にも風が吹くというのが不思議な感じだった。人間が初めて接した火星の音という。米航空宇宙局(NASA)の火星ローバー(探査船) 「パーサヴィアランス(Perseverance、忍耐)」が4億7200万キロを飛行した後、先月18日に地球に送ってきた着陸場面のリアルタイム動画と写真が、宇宙と未来に対する想像力を刺激した。
パーサヴィアランスは40億年前に水が流れたと推定されるジェゼロ(Jezero)の噴火口の一帯で地球外の生命体の痕跡を探し、人間の居住の可能性を調べるために土と岩石を採取し、地球に送る任務を遂行する。イーロン・マスクのスペースXは「2050年までに100万人を火星に移住させる」と公言する。人間が火星に暮らす空想科学が現実に近づいている。