韓国人候補おさえてWTO事務局長になったオコンジョ氏「コロナワクチン、すべての国に公正であるべき」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.17 09:29
「世界銀行の総裁は私ではなくキム・ヨン総長が引き受けるでしょう。能力というよりは米国中心の政治的考えのためでしょうね。アフリカ出身女性候補として善戦したことに意義を置きたいと思います」
2012年4月16日(現地時間)、ナイジェリア経済学者で財務官僚だったンゴジ・オコンジョ=イウェアラ氏が記者団に残した言葉だ。オコンジョ氏は当時ダートマス大学総長だった韓国系米国人キム・ヨン博士と世界銀行総裁の座をめぐって競い合い、敗北した。英紙ガーディアンは当時、オコンジョ氏のこのような発言について「米国が世界銀行に持つ影響力は大きい」と伝えた。ガーディアンのこのような報道は、自国と欧州連合(EU)の立場に基づいたものだった。世界銀行や世界貿易機関(WTO)、国際通貨基金(IMF)など国際経済機構のトップの座争いは伝統的に米国と欧州の力比べだった。当時オコンジョ候補は欧州勢力の支持を受けていた。