元駐韓米国大使「バイデン氏、韓日仲裁に乗り出すも容易ではないだろう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.15 14:54
ジョー・バイデン米国政府が北朝鮮へのアプローチで韓日米共助を優先するだろうという声が米国官民から連日出ている。駐韓米国大使の経験があるクリストファー・ヒル氏、キャスリーン・スティーブンス氏も今月12日(現地時間)、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のテレビ対談に出演して同じ意見を出した。ただし、バイデン政府が悪化の一途をたどる韓日葛藤の仲裁に出るかもしれないが、解決への道は険しいだろうと予想した。
まず、スティーブンス氏は韓日米3国関係において東京オリンピック(五輪)が転換点になるだろうと話した。スティーブンス氏は「バイデン大統領が文在寅(ムン・ジェイン)大統領、菅義偉首相との電話会談で、現在の韓日状況に対して懸念を提起したと承知している」とし「韓国は(対北朝鮮・対日関係で)東京五輪を一種の跳躍か関与が可能な場所として大きな関心を持っているようだ」と話した。その一方で「だが、(関係改善は)かなり難しいだろう。バイデン政府は仲裁役を試みるかもしれないが容易ではないだろう」と見通した。
ヒル氏は北朝鮮非核化過程で日本の役割に注目した。ヒル氏は「(韓米同盟は)北朝鮮のいかなる軍事的努力も同盟によって迅速かつ成功裏に阻止されるということを北朝鮮に理解させることを含んでいる」とし「このような同盟のすべての軍事的努力は在日米軍を含め、そのような段階の抑制で(米日韓間の)多くの調整が必要だ」と明らかにした。続いて「領域内の事案である北朝鮮非核化のためには、非常に近い日本が解決策の一部になるよう確実にしなければならない」と強調した。ヒル氏はまた「北朝鮮は相手の腹を探るのが好きだ。あっちこっち動いてみて、一番有利な取引をするために各国に対してちょっかいを出す」とし「(このような北朝鮮を相手にする時は)同盟国が同じ楽譜で強弱を調節して歌うことが効果的」と話した。