1000兆ウォンのコピー品市場、韓国製「AI保安官」に注目集まる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.09 11:09
韓流ブームに乗って韓国の即席めんが中国と東南アジアで大きな人気を呼んでいる。だが現地では外見だけ似せたコピー商品が増えメーカーが頭を痛めている。即席めんだけではない。アマゾンやアリババなどで売られる商品のうち3~10%はコピー品というのは定説だ。昨年世界のオンライン市場で取引されたコピー商品は1000兆ウォン(約94兆円)台と推定される。以前ならメーカーがいちいち現場を探して「コピー掃討」をするのがほぼ唯一の解決策だった。
こうした混濁している市場を変えようと立ち上がったスタートアップが注目されている。オンラインモールでコピー商品を選り分ける人工知能(AI)ソリューションを開発したマークビジョンだ。マークビジョンは米国のアマゾンとイーベイ、中国のアリババとタオバオ、韓国のクーパンとネイバーなど、10カ国25社と連係してコピー商品をモニタリングしている。独自開発したAIアルゴリズムが正規商品のイメージ、価格、レビューなどを学習した後、これをベースに24時間体制でオンラインモールに上げられたコピー製品を見つけ出す。AIが「コピー品」と判別すればすぐに社内の掲示板に表示されリアルタイムで顧客に伝えられる。この会社が顧客企業ごとに毎月見つけ出すコピー商品は平均2000~3000件に達する。1件当たりの摘発費用は手作業でした時と比べ50分の1水準だ。摘発時間は30分の1水準に減った。