韓国映画『スペース・スウィーパーズ』、ネットフリックス公開直後に1位(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.08 16:11
ソン・ジュンギ、キム・テリ主演で制作費240億ウォン(約22億6000万円)台の宇宙SF映画『スペース・スウィーパーズ』(監督チョ・ソンヒ)が5日、ネットフリックスで190カ国以上で公開されるとすぐに旋風を巻き起こしている。映像コンテンツ視聴集計サイト「フリックスパトロール」によると、『スペース・スウィーパーズ』はリリースから1日で韓国・フランス・フィンランド・バングラデシュ・マレーシアなど16カ国のネットフリックスで1位を占め、世界1位となった。翌日にはロシア・デンマーク・香港などが追加されて25カ国で1位、世界1位を記録した。昨年6月の韓国封切り以来、9月にネットフリックスで公開された災害映画『#生きている』が韓国コンテンツ初の世界1位になったのに続いている。
狼少年の純愛を描いたファンタジー『私の狼少年』(2012年)で706万人の観客を動員したチョ・ソンヒ監督とソン・ジュンギが団結した2作目の映画だ。「2092年、宇宙清掃船で暮らす4人のはみ出し者の物語」(ソン・ジュンギ)という説明通り、71年後の未来、砂漠化で貧困化した地球の代わりに宇宙衛星軌道の新しい住処UTSが背景だ。太極旗が描かれた宇宙掃除船「勝利(スンニ)号」を率いるチャン船長(キム・テリ扮)と貧民に転落した天才パイロット・テホ(ソン・ジュンギ扮)、エンジン機関士のタイガー・パク(チン・ソンギュ扮)、もり使いロボット・バブズ(ユ・ヘジン扮)は、人間の子供型の大量殺傷兵器ドロシーを発見し、危険な追跡に乗り出す。
海外批評専門サイト「ロートントマト」で評論家の新鮮度は100%満点の50%と低調な方だった。アカデミー4冠王の『パラサイト 半地下の家族』、朝鮮ゾンビ時代劇『キングダム』など韓国ならではジャンルの再解釈に高いスコアを付けてきた海外メディアは『スペース・スウィーパーズ』がハリウッド式SFの形式を整えるのに留まったという失望感を示した。香港の日刊紙サウスチャイナ・モーニングポストは「『スペース・スウィーパーズ』は、一貫性のある映画的ビジョンを果敢に実現するよりも、どこかの委員会が考案した徹底した項目を埋める練習のようだ」と批判した。米国の公共ラジオ(NPR)映画放送フィルムウィークは「ものすごい爆発や緊張感が全くない」とストーリー展開を批判した。イ・ドンジン評論家は「技術的な成果を見えなくする没個性の作法」と批判した。一方、ロートントマトの大衆新鮮度は83%に達し、概ね軽く楽しむのに悪くないポップコーン・ムービーという評価だ。