韓経:「日本を超えたい」という韓国企業の執念…「電子のコメ」で結実
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.04 07:54
積層セラミックコンデンサー(MLCC)は電子回路で信号を伝達・処理して回路の誤作動を防止する機能をする部品だ。スマートフォン、電気自動車、通信装備など、使われないものはない。MLCCが「電子産業のコメ」と呼ばれる背景だ。
電子部品企業のアモテックが上半期にMLCCの生産を始める。韓国企業がMLCCを生産するのは大企業のサムスン電機、中堅企業の三和(サムファ)コンデンサに続き3社目だ。アモテックは仁川(インチョン)の南洞(ナムドン)工業団地の工場に生産ラインを確保し、量産前の大詰めの点検をしている。アモテック創業者であるキム・ビョンギュ会長は3日、「今年は2017年から3年以上力を入れてきた新事業が光を見始める元年になるだろう」と話した。
アモテックが量産を始めるMLCCは有名グローバル企業の第5世代(5G)移動通信とネットワーク装備に使われる見通しだ。この会社のMLCCはパラジウムと銀をはじめとする貴金属を電極材料として使う。ニッケルや銅などを材料に使う汎用MLCCと比べ耐久性に優れると評価される。付加価値も汎用製品の10倍を超えるほど高いというのが同社の説明だ。