韓国統一長官の「ワクチン支援」提案に金正恩委員長は「非本質的な問題」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.11 09:12
韓国政府が提案してきた北朝鮮への防疫協力、ワクチン提供に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が呼応せず、当局が体面を損なうことになった。新型コロナ感染拡大に対応した南北防疫協力、対北朝鮮ワクチン分け合いの伝道師の役割は、その間、統一部の李仁栄(イ・インヨン)長官が主張してきたことだ。「不足する時に共に分け合うのが本当の分け合い」というのが李長官の一貫した主張だった。先月にはあるラジオ番組のインタビューで「北をコロナから安全にすることは大韓民国を安全にすることとも直結している」とも語った。
しかし北朝鮮国営メディアの9日の報道によると、金委員長は第8回労働党大会で、韓国政府の動きについて「防疫協力、人道主義的協力、個別観光のような非本質的な問題を持ち出して南北関係改善に関心があるような印象を与える」と一蹴した。また「高城港(コソンハン)の埠頭にある海金剛(ヘグムガン)ホテルをはじめとする施設をすべて取り払う」とも再確認した。ワクチン分け合いなどの防疫協力を「非本質的な問題」と規定したのだ。