【コラム】米中の一方主義と暗鬱な核武装の北朝鮮…混沌の時代
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.03 13:23
混沌の時代だ。毎年新年になれば希望が膨らみ、きのうよりましなきょうになることを願うのが「人間之事」だ。しかし2021年の外交・安保はいつになく厳しい。米国と中国の一方主義と競争、ロシアの隙間戦略、核兵器は持ったが民生が厳しく不安な北朝鮮の挑発などだ。拡散傾向が止まらない新型コロナパンデミックは国際社会に「各自図生」を迫った。新型コロナワクチンは裕福な国が先に買い占めた。韓国政府はもたもたして国民の叱責を受けた後にワクチン確保に出た。アフリカなどの低所得国にはワクチンは絵に描いた餅だ。米中が争う中で国際秩序は崩れている。米大統領にバイデン氏が当選したが、損なわれた自由民主主義を危機から救えるのか疑問だ。韓半島(朝鮮半島)をめぐる新年の安保情勢を分析した国立外交院、韓国国防研究院(KIDA)、世宗(セジョン)研究所、峨山(アサン)政策研究院の専門家の一貫した意見だ。
◇新型コロナパンデミックが産んだ危機と不安