韓国、ワクチン遅れれば来年もマイナス成長、新型コロナ終息しても「以前の水準回復は難しい」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.31 18:01
実際こうした雇用衝撃は企業の来年の採用計画にも現れている。大韓商工会議所が29日に全国の2300社余りの製造業者を対象に実施したアンケート調査で、今年と比較して新規採用を「縮小する」という回答は28.3%、「増やす」の12.0%より2倍以上多かった。また、半分以上の59.7%は新型コロナウイルスが大きく流行した今年と「同水準」と答えた。
雇用が再び増えなければ、雇用減少→所得減少→消費萎縮へとつながる連鎖衝撃が起きかねない。こうした傾向は最近の統計にも現れている。統計庁の昨年7-9月期の家計動向調査によると、7-9月期の全家計所得は政府支援金で増えたが平均消費性向は69.1%に落ちた。平均消費性向は可処分所得のうち実際に消費した割合だ。7-9月期の平均消費性向が70%を下回ったのは統計作成以来初めてだ。安定的所得である労働・事業所得が減り支出も減らしてしまったのだ。ここに増加する家計負債も消費増加を押さえ付ける要因だ。