【社説】ワクチンの誤判断認めず人のせいにだけする韓国政府
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.12.27 10:57
きのう新型コロナウイルス感染者が過去最多となる1241人を記録した。唯一の救援投手であるワクチンを確保できていない状態のため当分この勢いは止めにくいものと懸念される。ワクチンは科学だ。しかしK防疫に心酔した韓国政府の誤った判断が「ワクチンの政治化」を呼んだ。そうしておきながら青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)はむしろ「ワクチンの政治化を中断してほしい」(22日)としてワクチンの心配をするメディアに矛先を向けた。その上で「大統領がワクチン確保に手をこまねいていたかのように誇張・歪曲し国民の不信を増幅する」と指摘した。これに先立ち与党の金太年(キム・テニョン)院内代表も「韓国に敵対する日本の極右メディアのように見える」としてメディアをとがめた。
しかし防疫とワクチンを政治に利用したのは政府・与党だ。韓国では第3波で大騒ぎなのに、10~12月に東南アジア諸国にK防疫を広報するのに8億ウォンを使った。すでにファイザーのワクチンを確保したシンガポールと、1日の感染者数が1桁のタイやベトナムなどに恥ずかしい自慢をした。このように韓国政府が広報に熱を上げる間に主要国は早くからワクチンを確保して実利を得ていた。