韓国野党「国産治療剤優先視してゲームチェンジャーのワクチン逃した」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.12.20 09:03
新型コロナウイルスワクチンの確保失敗議論が加熱している。野党圏では「国産治療剤開発効果を楽観し海外ワクチン導入に対し安逸に判断したのではないのか」(チョ・ミョンヒ「国民の力」議員)という指摘が出ている。中央防疫対策本部は15日、セルトリオンの抗体治療剤が臨床第3相を、GC緑十字が臨床第2相を進める予定だと明らかにした。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は国産治療剤開発に相当な関心を見せてきた。文大統領は10月15日、「順調に進めば治療剤は年内に本格的な生産を、ワクチンは来年までに開発完了を待てることになった」と話した。先月18日にも「早ければ年末から抗体治療剤と血漿治療在を市場に出せるだろう」と話した。これと関連し最近ある与党核心関係者は「緑十字は血漿方式で安全だが大量生産に限界がある。抗体方式であるセルトリオン治療剤は大量生産が可能で、病院に普及すればゲームチェンジャーになれる」と期待感を示した。民主党もセルトリオンの治療剤開発を積極的に後押ししている。民主党核心関係者は「セルトリオンはすでに治療剤製造に入っており来年1月からは使えるだろう。セルトリオンの徐廷珍(ソ・ジョンジン)会長が韓国には原価で、北朝鮮には無料で供給する考えも持っている」と伝えた。