「熱々の床の上でパンのように焼かれる」西洋人が驚いた「オンドル民族」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.18 09:33
「ここの人々は夜には熱々の部屋の床の上でパンのように焼かれることにとても慣れている」。旧韓末の朝鮮を訪問したスウェーデンのジャーナリスト・Andersson Grebstは『コレアコレア』という著書でこのように残した。当時、韓半島(朝鮮半島)を訪れた西洋人の目に最も焼きついたのはオンドル(床暖房)文化だった。ほぼ同じ時期英国人女性イサベラ・バード・ビショップも『朝鮮紀行』で「駄馬の乾いた大便まで燃料にする旅館の部屋はいつも過度に暖かい…私はある恐ろしい夜を部屋の戸の前に座ったまま明かしたことがあるが、その時の部屋の温度は摂氏39度だった。疲れた体を焼くが如く温めてくれるこれくらいの温度を韓国の旅人たちは非常に好む」と記した。
だが、オンドルが韓国文化を象徴するがごとく席を占めたのは比較的最近のことだ。ソウル大国史学科のソン・ギホ教授は17日、ソウル大出版文化院が主催する「著者に聞く」講演シリーズで「韓半島全域、すべての階層に普及したのは朝鮮末期」と説明した。20余年間オンドルを専門的に研究してきたソン教授は昨年、『韓国オンドルの歴史』という学術書を出版した。ソン教授によると、沃沮から始まったオンドル文化は高句麗を経て渤海で発達し、この時期に女真族など満州一帯の北方民族に広がって中国清国の皇室でも使われるようになった。