MERS後、「感染病専門病院3~5カ所設置」…5年間で1カ所も作らなかった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.15 08:57
2015年中東呼吸器症候群(MERS)事態の翌年、政府は新型感染病発生に備えた「感染病専門病院」をソウルと地方3~5カ所に設置することにしたが、実際には1カ所も作っていなかったことが明らかになった。これによって新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)拡大時期に5年前の重症患者病床不足事態が繰り返されている。感染病専門病院はさておき、「冬コロナ」に備えてシナリオ別の病床計画を準備するべきだという専門家の指摘をまともに履行せず、京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)博愛病院のような民間病院の善意に頼る事態が起きている。
14日、保健当局によると、新型感染病時にコントロールタワー役を果たす中央感染病気専門病院として国立中央医療院が指定されたが、医療院の移転をめぐる葛藤のため進んでいなかった。全国で湖南(ホナム)圏感染病専門病院に指定された朝鮮大病院1カ所だけが予算446億ウォン(約42億円)を配分されて専門担当病棟の設計が進んでいる。2023年に開院する予定だ。