【コラム】動物には許されないワクチン接種=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.14 15:52
冬がやってきて皆が萎縮して縮こまる。しかもコロナウイルスの拡大は心理的憂鬱感につながっている。地下鉄で1人の小さなせきの声が死を想像させるこの季節に唯一闊歩するのはウイルスだけだ。この12カ月間、人間の生活を根本から揺さぶった王冠をかぶった形のウイルスを防ぐために専門家と防疫当局は絶体絶命の力を注いで防疫政策を実行した。そしてついにワクチン開発の便りが伝えられた。摂氏マイナス70度の保管ケースに入ったワクチンは軍事作戦を彷彿させ、初めて英国で接種を始めた。そして「科学と人間独創性の勝利」を宣言するに至った。
だが、今までどこの国よりも防疫に成功したと自信を持ってきたK-防疫は苦難の冬を迎えている。万能解決者だと信じていたワクチンの到着を待つ間、再びコロナウイルスは野火のように広がっている。感染者が1000人に到達して心理的マジノ線がまもなく崩壊するのではないか戦々恐々とし、遅々として進まないワクチン確保に怒り嘆く。だが、ワクチン接種がすなわちパンデミック終息を意味するバラ色の展望を意味するわけではない。