【中央時評】北朝鮮の未来は中国ではない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.09 11:29
最近の研究結果も中国との貿易が北朝鮮の長期成長を妨げかねないと警告する。KDIのキム・ギュチョル、チョン・ヨンハ、韓国銀行のイ・ジョンミン博士が独立的に行った3つの研究は、2000年代後半から北朝鮮の対中輸出額が増加するほどその質はむしろ下落していたことを示す。過度な鉱物中心の輸出と高い中国依存度が輸出高度化を妨げただけでなく、人的・物的資本の蓄積を妨害し、産業構造をゆがめたと指摘される。さらに中国が北朝鮮製品を輸入した価格は他国の同種製品より30%低かった。中国が輸入独占力を利用して単価を買い叩いたのがひとつの理由だ。
北朝鮮もこれを知らないわけではないようだ。中国が北朝鮮の発展機会を奪い自国を隷属経済にしていると激情を吐く北朝鮮の官僚と貿易労働者の話はたびたび聞かれる。むしろ韓国と日本に輸出した時は中国より高い単価を得ており、輸出品の種類も多様だった。開城(ケソン)工業団地で電子製品と機械部品など付加価値が相対的に高い財貨を生産していた時は北朝鮮の未来はいまよりはるかに明るかった。1960~70年代に流行した従属理論が再び生き返るならば資本主義ではなく社会主義国間の貿易関係に適用されなければならないようだ。