【Q&A】韓国産コロナワクチンはいつ出るのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.25 15:35
グローバル企業が新型コロナウイルス感染症ワクチンの第3相臨床試験を終える中、韓国の企業も迅速に動いている。SKバイオサイエンスは新型コロナワクチン候補物質「NBP2001」の第1相臨床試験計画(IND)に対する承認を食品医薬品安全処から受け、直ちに臨床試験に入ると24日、明らかにした。6月に第1相臨床試験に入ったジェネクシンに続いて国内企業では2番目に臨床試験に着手することになった。
Q=SKバイオサイエンスが開発中のワクチンはどのようなワクチンか。
A=SKバイオサイエンスは合成抗原方式のワクチンを開発している。これは免疫反応を誘導する病原体の一部のたんぱく質(抗原)だけを遺伝子再調合技術で合成して製造したワクチンだ。簡単にいうと、新型コロナウイルスと外見だけが同じたんぱく質を作り、ワクチンとして投与し、抗体形成を誘導する方式だ。実際のウイルスを投与するわけではないため、伝統的なワクチン開発方式よりも安全だ。また、モデルナやファイザーが生産中のmRNAワクチンよりも生産や保管の側面でも有利だ。SKバイオサイエンスはすでに合成抗原方式で子宮頸がんワクチン候補物質を開発し、臨床試験を進めている。またSKバイオサイエンスはビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を受け、追加の新型コロナワクチン「GBP510」の前臨床試験も併行している。これは合成抗原ではなく別のプラットホームのワクチンで、年内の臨床試験開始を目標にしている。SKバイオサイエンスの関係者は「どんな候補物質が結果を出すか分からないため、さまざまなパイプラインを導入する」と述べた。