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【コラム】「トランピズムという細菌がポピュリズムの顔で地球を覆っている」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.24 13:53
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「なぜ21世紀に入っても我々はファシズムをまた話しているのか、単刀直入に理由を一つ挙げれば、それはトランプのためだ。ファシズムをほぼ治った過去の傷とするなら、ホワイトハウスにトランプを送り込んだのは、包帯を外してかさぶたをはがすようなことだ」。

マドリン・オルブライト元米国務長官が2年前に「トランプのためこの本を書く」と言って出した著書『ファシズム』にはこのような言葉が出てくる。イタリアの「ファッショ」に由来するファシズムは極端な全体主義的・排外的政治性向をいう。とはいえ、特別な方向性を持つイデオロギーではない。小説家イ・ウンジュン氏は「非合理的で無定形の、しかし強大な暴力性と野蛮を持ったエネルギーに近い」とし「理念でなく、その時代、その時期に合わせて発生する伝染病」と定義した。

 
トランプのファシズムは彼だけの特徴がある。ポピュリズムの外皮を被せている点だ。彼のファシズムは嫌悪と差別をエネルギーにする。絶えず公共の敵を作り、組分けして支持層を結集する。こうした手法は経済が厳しいほど効果が大きい。2008年のグローバル経済危機以降、ポピュリストのリーダーが多数登場したのもそのためだ。独ボン大学のマヌエル・フンケ教授らの分析によると、2018年現在、世界経済の90%を占める60カ国のうち16カ国にポピュリスト政権(左派7、右派9)が誕生したが、これは2000年代初めの4カ国(左・右派各2カ国)に比べ4倍も多い。仏パリ政治大学のセルゲイ・クリエフ教授は「グローバル金融危機で触発した経済危機がポピュリズムの滋養分」と診断した。

その頂点に2016年のトランプ米大統領の当選がある。トランプの当選はポピュリズムを世界のニューノーマルにした決定的な瞬間だった。剛健な政党政治で築いた民主主義の本山の米国までがトランプのポピュリズムで崩れてしまったため、他の国が話してどうなるのか。これを見兼ねたマクロン仏大統領は「米国の右派メディアが(欧州にまで)トランプのポピュリズムを強要している」と抗弁した。オランダの作家ロブ・リーメン氏は「ファシズムという細菌がポピュリズムの顔で地球を覆っている」と指摘した(『この時代と戦うために』)。

ポピュリズムの顔をしたトランプのファシズムを明確に定義するのは容易でない。組分け、反エリート主義、言論弾圧などは基本だ。事実と嘘をひっくり返し、専門家を無視し、暴言と扇動を通じて、政治を「一般民衆の意志と、腐敗した利己的なエリートの意志が対決する両極端の戦闘フレーム」に向かわせる。「トランピズム」にはこれらすべてのものが込められている。その中でも大きな特徴が「ファッショ独裁」だ。ハーバード大政治学科のスティーブン・レビツキー教授は、イェール大学のホアン・リンス教授のアイデアである「潜在的独裁者鑑別法4種類」にトランプ大統領がすべてあてはまると指摘した(著書『民主主義の死に方』)。

◆1つ目、民主主義規範の拒否 

トランプには日常だ。彼の在任4年は規範破壊の行進のようだった。そのピークが選挙否定だ。2020年の選挙だけではない。4年前にもそうだった。2016年の大統領選挙キャンペーン当時から、ヒラリー・クリントンが数百万人の不法移民者とすでに死亡した人たちまで投票に動員したと主張した。当時、トランプは「ヒラリーが今回の選挙を操作できないよう助けてほしい」「選挙以前と当日に大規模な不正投票が必ずあるだろう」と繰り返した。

今回の大統領選挙ではさらにアップグレードした。無資格者や民主党支持者にだけ郵便投票用紙を発送したと主張した。今では大統領選挙の結果も認めない。大統領選挙結果を認めることは米国政治の最も重要な規範だ。ワシントンポスト(WP)は「米大統領職は不文律に従う伝統と政治、歴史学者が規範と呼ぶものなどによって形成される」と強調した。

◆2つ目、ライバルに対する否定

バーサー(birther、オバマ前大統領が米国生まれでないと信じ、大統領の資格がないと考える人たち)論争を主導して広めたのが代表的な例だ。2016年の大統領選挙当時、トランプはオバマ前大統領の出生を問題にした。オバマがイスラム教徒だと主張したりもした。2年後、ミシェル・オバマ氏は回顧録『ビカミング(Becoming)』で、トランプがバーサー論争を広めたのは許せないと批判した。ミシェルは「バーサー論争は狂っていて、悪らつな意図であり、偏見と外国人嫌悪がそのまま表れた」とし「それは極右の感情を意図的に呼び起こした」と書いた。

先月の大統領選挙ではカマラ・ハリス次期副大統領の出生を問題にした。オバマに続いて米国生まれでないかもしれないという陰謀説を繰り返した。バイデン氏には「極左狂者」というレッテルを貼った。民主党の有色女性議員には「完全に災難、最悪であり、最も腐敗し、無能な国出身」とし「国に帰れ」と非難した。

【コラム】「トランピズムという細菌がポピュリズムの顔で地球を覆っている」(2)

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