【コラム】「トランピズムという細菌がポピュリズムの顔で地球を覆っている」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.24 13:53
「なぜ21世紀に入っても我々はファシズムをまた話しているのか、単刀直入に理由を一つ挙げれば、それはトランプのためだ。ファシズムをほぼ治った過去の傷とするなら、ホワイトハウスにトランプを送り込んだのは、包帯を外してかさぶたをはがすようなことだ」。
マドリン・オルブライト元米国務長官が2年前に「トランプのためこの本を書く」と言って出した著書『ファシズム』にはこのような言葉が出てくる。イタリアの「ファッショ」に由来するファシズムは極端な全体主義的・排外的政治性向をいう。とはいえ、特別な方向性を持つイデオロギーではない。小説家イ・ウンジュン氏は「非合理的で無定形の、しかし強大な暴力性と野蛮を持ったエネルギーに近い」とし「理念でなく、その時代、その時期に合わせて発生する伝染病」と定義した。