韓経:GSOMIA終了延期1年…平行線たどる韓日
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.23 07:47
韓国政府が日本の輸出規制解消を条件に韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了を条件付きで延期することを決めてから1年が経過したが、韓日関係は依然として平行線をたどっている。両国の対立を解決する突破口が見えない中、来年1月のバイデン米政権の発足が韓日関係改善の新たな転換点になるという見方が出ている。
政府は昨年11月22日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国家安全保障会議(NSC)全体会議を開き、予定されていたGSOMIA終了を延期した。両国間の神経戦、北東アジアの安全保障の空白を憂慮した米国の全方向からの圧力が、こうした決定に影響を及ぼしたという分析が提起された。外交関係者の間では、GSOMIA破棄という最悪のシナリオを避けただけに韓日関係改善の可能性を予想する声も出てきたが、過去1年間、両国は立場の違いを狭めることができなかった。
2018年10月に韓国大法院(最高裁)で出た強制徴用被害者賠償判決をめぐり、日本は国際法違反という立場を固守している。1965年の韓日請求権協定で強制徴用賠償問題は完全に解決されたという主張だ。これに対し韓国は民事領域での独立的な司法府の判断を尊重すべきだと対抗している。外交当局間の局長級協議など対話は続いているが、事実上、いかなる成果を出せずにいる。