韓経:韓国で消えた「鏡月焼酎」…日本で販売2位だと?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.13 10:08
焼酎のように韓国人の哀歓の宿った酒があるだろうか。疲れ果てた時、古い友人と一杯飲む時もいつも思い浮かぶ酒が焼酎だ。上司と先輩の顔色をうかがって無理やりに飲ませられた酒も焼酎だった。世間では「緑色の焼酎瓶をみると、飲み会の臭いがする」とも言われている。
緑色の焼酎瓶の歴史は1993年に遡る。斗山(トゥサン)が江原道(カンウォンド)焼酎企業「鏡月(キョンウォル)」を買収することで始まった。新しいコンセプトの製品が必要だった斗山は江原道の青い緑陰をマーケティングポイントにして「グリーン焼酎」を発売した。
裏話もある。1991年斗山電子が洛東江(ナクトンガン)に有害物質であるフェノールを流して問題になった。フェノールの流出で企業のイメージが悪くなった斗山はブランド改善策が必要だった。ビールに続いて焼酎事業に参入して製品名に「グリーン」を入れ、瓶の色も「緑色」に決めた。