韓経:【社説】ビール市場の構図まで変えた韓国の酒税…税制が「競争力」を左右する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.19 10:42
不合理な課税方式のため輸入品が国産品より安くなる現象をどのように見るべきだろうか。ビールがそうした事例だ。ビール輸入額は3年間で2倍に急成長し昨年3億ドルを突破した。輸入ビールは「4缶1万ウォン」のセールで人気を呼び家庭用の50%を掌握した。これに対し国産ビール企業は稼動率が大きく落ち3社のうち2社が赤字だ。1位の企業すら輸入を増やして販売不振を挽回する局面だ。
こうした珍現象は消費者の好みの変化もあるが、酒税の逆差別が主要因というのが業界の主張だ。酒税は課税標準に税率72%をかける従価税方式だ。輸入ビールは課税表が輸入申告価格だが国産ビールは出庫価格(製造原価+販売管理費+利潤)にかけられ税金が重い。輸入業者が申告価格を低くすれば税金も減り販売価格は国産より安くなるのだ。「5~6缶で1万ウォン」も可能な構造という。