【時々刻々】だれのために働く長官なのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.11 16:37
耳を疑った。女性家族部長官の言葉とは想像すらしがたい詭弁だった。部下への性暴行あるいはセクハラ疑惑で落馬した与党出身のソウル・釜山(プサン)市長再補欠選挙を「国民が性認知感受性を学習する機会」と呼んだ。「権力型性犯罪なのか」という野党議員の質問にも「捜査中のため罪名を規定するのは適切でない」と回避した。呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山市長が自ら認めた犯罪までかばった格好だ。「被害者が学習教材なのか」「学習は長官と与党がしろ」「長官は辞任せよ」という批判があふれた。
事実「李貞玉(イ・ジョンオク)女性家族部」のがっかりするスタイルはこれだけではない。朴元淳(パク・ウォンスン)、呉巨敦事件の際に渋々対応したり沈黙で一貫して「与党家族部」と皮肉られたりもした。朴元淳事件の被害者を「被害告訴人」と呼んだりもした。安熙正(アン・ヒジョン)前忠清南道(チュンチョンナムド)知事のセクハラ告発の際にいち早く批判声明を出した鄭鉉栢(チョン・ヒョンベク)前長官の時と比較される。もっとも、そのことで当時女性家族部報道官が経緯書を書いたという話があるので、今回の緩い対応の背景も推し量れるというものだ。