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韓国外交部長官の「軽い口」…相手国見下して入国制限緩和要請通じるか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.04 19:27
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外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官が4日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で韓国に対する入国制限措置が相次いでいることに対し、「自らの防疫能力がない国々は入国禁止という無粋な措置をしている」と話し非難を浴びた。

康長官はこの日国会外交通商委員会の全体会議で、「共に民主党」の朴炳錫(パク・ビョンソク)議員が「韓国の航空機が出発した後で急に入国制限措置を取るなど極めて不当な措置に対し外交当局はどのような努力をしているのか」と質問するとこのように明らかにした。康長官は続けて「すでに出発した飛行機を引き返させたことに対しては、とても非友好的で一方的な措置だと考え強力に抗議した」と付け加えた。

 
朴議員と康長官がこの日言及した国はベトナムとみられる。ベトナムは先月29日に、すでに離陸したハノイ行きのアシアナ航空機の着陸を認めず結局引き返させた。ベトナムの外交的欠礼を問題にする過程で出た発言だが、「防疫能力がない国々」「無粋な措置」など相手国を見下すような言及をしたことをめぐり、外交のトップとして軽率だったという指摘が出ている。

康長官の失言はこれにとどまらなかった。康長官は「今後失墜した韓国の対外イメージをどのように回復するのか」という未来統合党の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員の指摘には相手国の外相の発言内容まで公開した。「さまざまな国の外相と電話会談したが、『自らの防疫体系がとても粗末なために(入国制限を)したもので、韓国との友好問題とは本当に関係がない』『1日も早く状況が正常化し制限措置を解除できるようになることを望む』ということが一貫した立場」と紹介したのだ。

先週から韓国に対する入国制限をする国が急増していることから、外交部高位当局者は「防疫・医療体系が不十分な国がやむを得ず『封鎖』式の措置を取っている」と担当記者に説明している。非公式会見を通じてだ。発言が公になる場合、相手国に外交的欠礼となるためだ。だが外交トップである康長官が国会の公開席上で「無粋な表現」をそのまま明らかにした。

さらに各国の入国制限で企業活動が萎縮しかねないという懸念に丁世均(チョン・セギュン)首相が外交部に特段の対応策を注文した状況でだ。

外交部は現在入国制限措置をした25~26カ国と韓国企業関係者が該当国に入国できるよう「無感染認証制」の協議に拍車をかけている。韓国企業関係者が新型肺炎に感染していないということを韓国政府が認証する証明書を発行する場合には隔離などの手続きなく該当国に入国できるようにしようということだ。ここには韓国の輸出相手国3位であるベトナムも当然含まれる。

外交部高位当局者はこの日も記者らと会い、「韓国と経済協力が多い25~26カ国と『無感染認証制』を協議している。相手国の入国制限状況でも企業関係者が入国できる方法を議論中」と明らかにした。他の外交部当局者は「経済活動が萎縮してはならないという共感が政府内に強い」と話した。しかし康長官のこの日の発言はこうした努力に冷や水を浴びせる大型の「悪材料」になりそうだ。

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