韓国メディアがきょう東京で韓国国家情報院の朴智元（パク・ジウォン）院長が菅義偉首相に会うだろうと報じた。菅政権発足後、韓国政府高官官僚との初めての面会となる。

１０日、韓国日刊紙の東亜日報は、菅首相と近い日本自民党の重鎮議員が「菅首相が朴院長に会うことにした」と話したと伝えた。また、政府消息筋は「両首脳はともに日韓関係正常化に強い意志を持っている」と伝えた。同じく日刊紙の韓国日報は、外交消息筋を引用して「朴院長が訪日日程を３泊４日とやや長く取ったのは、菅首相との会談まで念頭に置いたもの」と伝えた。

朴院長は８日に日本を訪問して、高官要人と日帝強占期の強制徴用被害者賠償問題をはじめ、韓日関係懸案や来年開催予定の東京オリンピック（五輪）への北朝鮮参加案などについて意見を交換した。二階幹事長はこの日の記者会見で「非常に友好的に話を交わし、十分に信頼関係を維持して行くことができるという確信を得た」と述べた。

朴院長は訪日２日目である９日には北村滋国家安全保障局長、日本政府の情報機関トップの滝沢裕昭内閣情報調査官に相次いで会った。２日間、菅首相を除く政官界の中心人物と広く会って会談した。

加藤勝信官房長官はこの日、朴院長と二階幹事長間の面談について「２人は長年の友人であり、日韓関係の今後についての意見交換が行われたと聞いている」とし「日韓関係は、現在、厳しい状況にあるが、長年の友人である２人の中で対話や交流がなされるということは意義がある」と明らかにした。