BTSに依存のビッグヒットエンタ、収益性低い芸能大手3社…エンタメ株ぐらつく
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.08 11:13
世界的スターのBTS(防弾少年団)が所属するビッグヒットエンターテインメントの株価はKOSPI上場初日である先月15日に一時35万ウォン台まで上がった。企業公開(IPO)で新規上場した銘柄が取引初日に公募価格の2倍で始値を形成した後値幅上限値まで上がったのだ。歓喜は少しの間だった。この日高値からすぐに急落し25万ウォン台で取引を終えると、その後は連日落ち込んだ。3週間が過ぎた現在のビッグヒットの株価は上場初日始値の27万ウォン台と比べ60%水準である16万ウォン台。公募価格である13万5000ウォンに近づいた。
#期待を集めたビッグヒットの株価不振に、韓国のエンターテインメント産業と企業の現在・未来価値が過度に高く評価されていたのではないかとの議論が個人投資家の間で続いている。ビッグヒットだけでなく韓国3大芸能事務所であるSMエンターテインメント、YGエンターテインメント、JYPエンターテインメントを中心としたいわゆるエンタメ株はこの数年間証券市場で大きく注目されていた。その間に大衆歌謡「K-POP」などがスマートフォンとユーチューブ、ネットフリックスのようなメディアを通じて海外で人気を集めてだ。特にBTSは今年韓国歌手で初めてビルボードチャート1位に上がり韓流のピークに達したとの評が出てきた。
ビッグヒットが上場直後に時価総額8兆ウォン台(現在は5兆ウォン台)でKOSPI上場企業のうち32位に上がったのもそのためだった。ビッグヒットの売り上げは2018年の3014億ウォンから昨年は5872億ウォンと2倍近く増え、今年も7000億ウォンの達成が有力だ。この場合業界1位のSMの年間売り上げ6578億ウォン(昨年基準)を上回ることになる。それでもビッグヒットの企業価値が過大評価されたと見る側はBTSというひとつの商品への依存度が過度に高いという点を指摘する。ビッグヒットの上半期の全売り上げでBTSの割合は実に87.7%に達した。昨年の97.4%より改善されたがが絶対的だ。